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絶対わかる!基礎から学ぶ音楽理論 9-5.ダイアトニックスケールとモード

2017年11月16日 絶対わかる!!音楽理論

神戸でベースレッスン・教室をしています古賀隆博です。
(大阪でもベースレッスン、教室をしています)

さて、これまで4回に渡り、「ダイアトニック」の話をしてまいりました。
ここらで言葉の説明をまとめておきたいと思います。これを勘違いして覚えてしまうとあとあと大変ですので。

まずよくでてきた言葉は、
ダイアトニックコードと、ダイアトニックスケールです。
これまでのレッスンでわかる通り、「ダイアトニック〜」と言った時は、コードにしろスケールにしろ、あるキー(調性内)内に収まっている状態になります。「C(メジャー)のダイアトニック〜」と言った時はC D E F G A B(Cメジャースケール)以外の音は入りません。
一つでも違う音、例えばC D E F G A# Bとかだともう「Cのダイアトニック」ではありません。

わかりやすいようにもう一つ例をあげましょう。
Eのダイアトニック」と言った時は、E F# G# A B C# D# E(Eメジャースケール)以外の音は入りません。
E F G# A B C# D# Eとかだともう「Eのダイアトニック」とは言えないということですね。

上に挙げたようなダイアトニックではない音が混ざっていたり、突然曲の中で出てきた時、その音をノンダイアトニックノートと言ったり、コードの場合は、ノンダイアトニックコード、と言います。

またダイアトニックスケールに関連した言葉で「モード」という言葉もあります。

ややこしくなっちゃうのでこれまではあえて使うことを避けていた言葉です。

ここでそれぞれの説明をしておきましょう

●ダイアトニックスケール

「C(メジャー)のダイアトニックスケール」と言った時は、
「Cイオニアン、Dドリアン、Eフリジアン、Fリディアン、Gミクソリディアン、Aエオリアン、Bロクリアン」これらのスケールの全てのことをまとめて表しています。

●モード(チャーチモード、教会旋法)

これに対してモードは、Cイオニアン、Dドリアン……のスケールの一つ一つのことを指します。
「C(メジャー)のモード」と言った時には「Cイオニアン(スケール)」のみのことを指しています。
ですので、その他のスケール、Dドリアンのモード(スケール)、Eフリジアン(スケール)のモード、などもあります。
このモードを表すのに「〜スケール」という言葉も使っちゃうのでややこしくなってしまうのですね。
「スケール?モード?どっち?」みたいな。

また、モードという言葉は、曲全体の雰囲気のことを表す時にも使われます。
「モード系の曲が・・・」みたいな言葉を聞いたことがありませんか?
曲全体の雰囲気をコード進行で醸しているのか、メロディーで醸しているのかの違いです。
モードの曲は、メロディ=旋律で表しています。
「この曲はDドリアンモードだ」と言った時には、曲全体のメロディとしてDドリアンの音が使われている。ということを表します。

音楽理論は言葉が似ていたり、どこまでの範囲のことを言っているのか、がややこしいので「意味わからん!!」となって諦めてしまうパターンがほとんどです。ここを抑えればちゃんと繋げることができますので、丁寧にしていきたいですね。

ではでは、今回の要点、

1.「ダイアトニックスケール」はモード全体のことを表す。
2.「モード」という言葉は、曲の雰囲気を表す時と、一つ一つのダイアトニックスケールを表す時にも使う。と覚えておきましょう。


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