神戸のエレキベースレッスン、T.K.musicの古賀隆博です。

エレキベースの教本をご覧になったことがある方はご存知だと思いますが、レッスンをしていると必ず”フィンガリングエクササイズ”に出会います。
フィンガリングは、楽器を演奏する際のフィジカル面といえます。
ベースは、指や腕を使って鳴らしますから、フィジカル面が大切なのはいうまでもありません。

フィンガリングが正しくできると難しい曲も弾くことができるように

私も、長年ベースを弾いていて、かなり多様なフィンガリングエクササイズを試してまいりました。おかげで指の自由度が増し、速くても難しくても大体のものは弾けます。

フィンガリングが正しくできないと特定のジャンルしか弾くことができない

フィンガリングが正しくできていないと、プレイの幅が狭くなり、決まったことしか演奏できない、ということになります。テンポが速くなったり難しくなったらお手上げ。というの方が時々おられますが、それではすぐに演奏に飽きてしまいますね。
また、バンドに入る時の「自分にはできないかも」という不安感にもつながります。

しかしフィンガリングができると、大きな自信につながります。

ベースの役割は、楽曲のフォームに沿って弾くことです。
何もないところからいきなり、「自由にやって」と言われることはありませんので、
「とりあえず運指が間に合う」
「楽譜をなぞることができる」
というだけで大きな安心感、自信につながります。

それだけ大切なフィンガリングですが、探せば山ほど出てきます。
そのなかで、どれをやればいいのかわからない。という状態にもなるでしょう。
また、フィンがリングだけで何時間も時間を費やすわけにもいきません。

ここでは、「これだけやっていればフィンガリングは十分」と言える３種類のフィンガリングエクササイズを紹介します。

ベースを弾くときに課題になるフィンガリングは、

これらに集約されます。

以下の3種類のエクササイズは、これら全てを解決し、スムーズな演奏ができるようになるためのエクササイズです。じっくりと取り組みましょう。

エクササイズは、一日15分。以下の3種類を5分ずつトライしてみましょう。
♩＝40でやることで、自分が出している音がしっかり鳴っているか、指を動かすときに変な力が入っていないかを自分で確認しながらおこなえます。

Fingering Excercise – Part1

薬指と小指を徹底的に鍛えるエクササイズです。
途中からは、弦の跳躍も出てきますので、いい練習になります。

Fingering Excercise – Part2

こちらは、弦の跳躍と各指の独立に効くエクササイズです。

Fingering Excercise – Part3

こちらは、弦移動がスムーズにできるようになるためのエクササイズ。

以上の3種類をやっておけば、フィジカル面でのフィンガリングエクササイズは十分。

フィンガリングエクササイズは、スポーツで言うところの準備運動に似ています。柔軟体操や体を温めるためのアップ代わりになり、正しくやれば怪我を未然に防ぐこともできます。
いきなり素早い動きや、負荷がかかる動きをすれば体を痛めるように、楽器演奏もいきなりはじめてしまうと、腕や腱を痛めてしまいかねません。
私自身も、いきなり曲の演奏に入って指を痛めかけたことが何度かありますので、気をつけましょう。

無理なく、途中で休憩を入れながらエクササイズをし、指の自由を手に入れましょう。

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