講師としての姿勢
神戸でベースレッスン・教室をしています古賀隆博です。
(大阪でもベースレッスン、教室をしています)
僕はレッスンをしていて、生徒さんが練習をしてこないということが続いた時、生活リズムの話やスケジュールのことを聞きます。中には忙しい中レッスンに通ってくれる人もいるからです。
また、年齢が若い場合、なんとなくモチベーションが下がったり他のことが気にかかることもあるでしょう。練習をしてこない、またはできない理由がきっとあるので、それについて話を聞き、助言をするようにしています。
というような話を、他でレッスンをしている講師や先生に言ったとき
『え?そんなこと言うの?』
という反応を受ける時があります。
レッスンに来てるからにはやっぱり上達してほしいし、その喜びや音楽そのものの楽しさも感じて豊かな生活の一部になってもらうのが理想です。なので、そのためのアドバイスはして当然だと考えます。しかし、どうもそのような考え方は世の中のスタンダードではないようで。
『とにかく続けて来てくれればいい』
『上達してようがしてまいが、続けてもらいたいから、マイナスなことは言わない』
『問題があっても指摘はしない。いい気分になってもらえればいい』
というような話を聞くことがありまして、どうもそういう考えに疑問を持ってしまいます。
もちろん続けてもらった方がこちらとしてはありがたいし、続けてもらった方が上達はより確実です。
でも、上達を邪魔する壁を取り払うのも講師の仕事かと思います。先生の責任でもあります。
そのためには問題点の指摘も必要だし、時には思うように上達しなくて生徒さんも心苦しい瞬間もあるかもしれないのですが、それも込みで成長でしょう。それをただベタ褒めして甘い蜜ばかりを与えて現実を見せないようしてごまかしたレッスンというのは、いかがなものか。
しかもそれでしっかり料金は頂く。
生徒さんの中には勘違いをしてしまって、自分はできている!と思ってしまっている人もいると聞きます。
うーん…
誰のためのレッスンなのか。
人の事を考えるのは難しいことです。『本人(生徒)が良いと思ってればりゃそれでいいのよ』
という考えもあるのはわかるのですが、講師とか先生と呼ばれる側の責任とも向き合わないと。
まがりなりにも、先に生きているという意味で道しるべをして然るべきだと考えます。
ぼくの考えが固すぎるのか…ひょっとしたら誰も(生徒側も)そこまで求めていないのかもしれませんが…^^;
それなら僕が考えを改めるべきですね。
現時点では自分の考えを是としてます。
講師側の都合で、続けて欲しいからという理由で褒めてみたり優しくしたりすることは、生徒さんとの向き合い方としては不健全だというのが現時点での考えですね